By: Luiz Fernando Reis

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「サンクコストの呪縛」損をしたくない気持ちが損を招く

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サンクコストの呪縛

サンクコスト効果 (埋没費用/Sunk Cost)
Sunkとは「沈没・埋没した」という意味。経済学では、既に支払ってしまったお金や時間のことを「サンクコスト(埋没費用)」といい、サンクコストが後の意思決定に影響を与える効果を表す。

サンクコストはとても身近な心理効果です。例えば、

映画のDVDを買ったが、開始すぐにつまらない内容だと感じたのに、「せっかくお店まで行って、2000円も払ったんだしな・・・(Sunk Cost)」と思ってしぶしぶ見続けてしまう。
投資だと、持ち株が値下がりしてるのに、今まで掛けたお金(Sunk Cost)を考えてしまい、損切りのタイミングを失ってしまう。

すでにその価値がないと判断しているのに、自分が支払った時間やお金の対価を求めて(と思って)、本来とるべき行動に踏み切れない状態。

もう取り戻せないサンクコストに取り憑かれて、更なる無駄を重ねてしまう。

このような状態を「サンクコストの呪縛(Sunk Cost Fallacy)といいます。

サンクコストに強い人

ウエスト・バージニア大学のジョネル・ストローたちが行ったサンクコストに関する記録があります。

若者(18~27歳)75人と中高年(58~91歳)73人に次の質問をしました。

「有料チャンネルで1000円の映画を購入しましたが、すぐに飽きました。視聴をやめますか?もう少し見ますか?見続けますか?」

結果は、若者より中高年のほうが2倍も「サンクコストを支払わない」選択をしました。 

ちなみに、映画がタダのときは、中高年のほうが「映画を見続ける」と回答した割合が若者を上回りました。

このデータからわかることは、年寄りほどお金に執着しないで正しい判断ができるということです。

歳をとれば、お金より残された時間のほうが大切だから、サンクコストの呪縛にとらわれずにいられるのでしょうか。

だとしたら、まだ若い(若いと思ってください)私たちが学ぶべきことは、「時間を大切にすれば、お金に対する執着が薄れ、サンクコストの呪縛から解放される」ということです。

「時間を大切にする」「Time is money」

つまり、「時間を使って何をするか、何をやりたいか」という理想の行動を思い描ける人こそ、サンクコストに強い人と言えるでしょう。

判断に迷ったときは、まずサンクコストの呪縛にハマっていないかチェックしてみてください。

参考 : Are Older Adults Less Subject to the Sunk-Cost Fallacy Than Younger Adults?

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J(所長)のプロフィール
ラグジェスタ心理研究所所長J(ジェイ)。心理学や哲学を中心に、日本人が抱える心の問題や生きやすさを研究している。猫人間。嫌いな言葉は「宗教」「スピリチュアル」「ヒーリング」

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